LGBT ー友好的なベルリンのモスクが、ムスリム青年を非急進化させた③
2018/09/12 9:19
LGBT ー友好的なベルリンのモスクが、ムスリム青年を非急進化させた③
幸せ
サラックがイブン・ルシュド・ゲーテ・モスクでの礼拝を始めるようになった昨年末から、過激派の友達たちは彼を受け入れなくなった。一方でそのモスクは、より自由なイスラムのあり方を探求する機会を提案した。
このモスクは、トルコ出身のフェミニスト弁護士セイラン・エイツが、2017年11月に立ち上げた。ここでは、男性と女性が一緒に祈ることが許されている。
「われわれはここを、全てを受け入れるモスク、だとみなしています。」ベルリンで、イマームのスージー・デヴィはトムソン・ロイター財団にこう語った。
「ここにはホモセクシャルに対する嫌悪感を示すような態度は一切ありません。」
しかし、リベラルなムスリムの人々の間であっても、ネガティブな反応を示す人はまだまだいる、と彼女は言う。
「例えば、わたしはレズビアンの友人をムスリムの友人に紹介したところ、とても仲良くなりました。これでムスリムの態度も変わるだろう、と思いました。しかし結局変わらなかった…。おそらく時間がかかるのでしょう。」
このモスクは最近、ドイツの学校に通う学生向けに、非急進化のためのワークショップを開催しはじめた。
デヴィはこう説明した。「大切なのは、人々の心をより自由なイスラムへの理解に向かわせることです。例えば、男性に従属している伝統的なイスラム女性像とは全く異なる女性の姿を示すなどします。女性のパイロットなどが挙げられます。」
このモスクはサラックに、LGBTのムスリムが自分と同じ過ちを繰り返さぬようにするチャンスを与えている。
「あちらこちらに、かつてのわたしと同じように自分自身を隠して生きているゲイのムスリムが100%いるということ、確信しています。無神論者になった人の中にも、タリバンやアルカイダなどの軍事組織の戦闘員になった人の中にも。」
「もしあなた自身の中で矛盾があり、それらが衝突しているのなら、「あなたは地獄へ落ちるでしょう。」と告げるような団体に耳を傾けたとて、全く意味がないのです。」
「ゲイのムスリムたちが幸せになってほしい、と願うならば、ただ心を開いて、そして彼らがムスリム共同体の一部に属しながら、ゲイとして幸せに生きることを認めればよいのです。」
3回に分けて訳した記事もこれで終わりです。
思っていた以上に、色々と学びを与えてくれた記事でした。
リバー問題はうまくごまかしているけれど、こう人間そのものに関する規律というのは、どうしようもないのですかね。
このモスクへの批判ももちろんあるのでしょうね。
どちらにも正義があるからこそ生じてしまう問題、たくさんたくさんあるじゃないですか。
批判する側の正義もちゃんと知りたいと思いました。
イブンルシュドゲーテモスクに関する日本語の記事があったので載せておきます。
http://www.afpbb.com/articles/-/3133201?act=all&pid=19112947&page=1