LGBT ー友好的なベルリンのモスクが、ムスリム青年を非急進化させた②
2018/09/12 9:19
LGBT ー友好的なベルリンのモスクが、ムスリム青年を非急進化させた②
非難
LGBTのムスリムはしばしば、自分の性と宗教との間で厳しい選択を迫られる。たとえドイツのように同性婚が認められた自由な国であったとしてもだ。
ドイツ人口の5%を占める約400万人が、ドイツを故郷とするムスリムである。だが、ドイツ国内では、シリアやイラク、アフガニスタンから100万人以上の移民を受け入れた2015年以降、ゼノフォビア(外国人嫌悪)と緊張感が高まっている。
3月、モスクへの攻撃に続いて、ホルスト・ゼーホーファー内相は、イスラムはドイツに属していない、と言った。これは、ヨーロッパ最大の経済圏に向けた多民族ビジョンを掲げるアンゲラ・メルケル首相の意見と衝突するものである。
サラックの父は6歳のときにドイツへ移住した。父は若いときゲイの人たちを痛めつけたことを息子に自慢し、幼いサラックにホモセクシャルに対する考え方をはっきりと知らしめた。
「父は、イスラムのあり方ではなく、トルコ人としてのあり方に対して伝統的な人でした。」
「妹が生まれたとき、わたしはただ乳母車を押しながら一緒に歩きたいと思っていただけでした。でも父はわたしの手を叩いて、それはゲイのすることだからやめろ、と言ったのです。」
彼の父は、サラックを過激な思想で傷つけたまま、彼が13歳のときに亡くなった。また同じ頃、一方では、学校で自分のセクシュアリティを隠すことに苦しんでいた。「なぜなら、普通のティーンエイジャーと同じように、他のゲイを好きになってしまったからです。」
このため、彼の友達がジハードの戦士になろうとしていることを話し始めたとき、彼は率先してその会話に参加した。自分のセクシュアリティに関するあらゆる質問を受けないようにするために。
「わたしは、ドイツでごく普通の14,15歳のゲイ少年でいるのか、真剣な信仰者でいるのか、その間でとても苦しみました。」
「友達はとても信仰深く、とても急進的で、彼らがシリアに行くことを考えていると言ってきたとき、わたしも同じように行くことを考え始めました。」
しかしまた別の緊張状態がサラックに働いた。
ターニングポイントの一つは、アメリカ拠点のリベラルなザ・ヤング・タークスというニュース番組で、司会がLGBTのムスリムにこう尋ねているのを聞いたことだ。「なぜあなたは神あるいは宗教を信じているのですか?神はあなたを嫌って、あなたを地獄へ送って、永遠に炎で焼き続けるかもしれないのに。」
昨日の記事の続き。
キリが悪そうに見えますが記事として区切られているのでここで切ります。続きは明日。
ゼノフォビア xenophobia
お恥ずかしながらはじめて聞く単語でした。日本でのヘイトスピーチみたいな感じなのかな。
全然どうでもいい話ですが、phobia って字面だけですこし気持ち悪い感じがしませんか?
なんにせよ気持ちの良い言葉ではありません。
LGBTの話にとどまらなくなりました。
多くの青年がISの戦闘に自ら参加した、その理由の一つがここにあった、という。
理解しようと思ってわかるものではないですね…。
何事も個々人レベルで捉えないとその出来事の真の原因って完全にはわかりませんよね。だからこそ歴史って面白いのですが。
こうやって関わった人の声を残しておくことはいまの世界に対してだけでなく未来のためになると思うのでした。
かなり個人的な思いを書いてしまった。
父も、最後の司会者のセリフも、強烈すぎる。
若干英語訳が微妙なところがあっても、力技で訳してしまっていて、すこし意味がずれてたらどうしよう…って心配になる、そんな感じ。