ローマ教皇はアッシリア東方教会の総大司教と共に中東の平和を祈った

2018/11/9

 

ローマ教皇アッシリア東方教会の総大司教と共に中東の平和を祈った

 

 

ローマ教皇フランシスは、多くのキリスト教徒が中東で耐えている「大きな傷」について語り、中東地域、とくにイラクとシリアでの平和を祈った。

 

教皇は金曜にアッシリア東方教会の総大司教、Mar Gewargis 3世と面会した。

 

中東にいる多くのキリスト教徒は、暴力から逃れるため自分の故郷を離れなくてはならないという点で、キリストの足跡を辿っていると言った。

 

フランシス教皇は、迫害から逃れているキリスト教徒たちはそれぞれ違う共同体に属していることを強調した。

「彼らは互いに友愛関係を築いています。そしてこのようになったことは、我々にとっても、団結を目撃することとなりました。」

 

彼は6月7日にイタリアのバーリで行われた、中東の平和を考え祈る日へのGewargis 3世の出席について、嬉しそうに回想した。

 

神学的対話への感謝祭

 

次にローマ教皇はカイロ教会とアッシリア東方教会との関係について言及した。2つの教会は神学的対話のための合同委員会という「神への感謝祭にとっての特別な理由」を共有している、と述べた。

 

2教会は2017年11月24日に聖礼典式神学の認識を共有するため、「聖礼典の生活」についての共同声明に署名した。

 

フランシス教皇は、この委員会について「現実上、規律上の違いは、団結するときに必ずしも障害となるわけではない、ということを示しています。そして、神学に対する態度の明確な違いも、衝突するのではなく、むしろ相互に補完的な役割を果たしていると考えられるということもわかりました。」

 

委員会は、教会論に関する対話についての第三段階の活動を始めている。教皇は、次の段階の研究が「同じ祭壇にいる主の犠牲を祝えること、という最も望ましい目標に向けた我々の旅路が、より上の段階へとあがる助けとなるだろう」ことを願った。

 

シリア・オリエンタルの伝統の柱

 

教皇は、アッシリア東方教会カルデアカトリック教会の両方がシリア・オリエンタル伝統の柱として祝ったニシビスのメトロポリタン、Abdisho bar Berikaの死の700周年を思い出した。

 

「この偉大な神学的研究が、シリアの伝統の豊かさをよりよく知らしめ、シリアのすべての教会がその影響を贈り物として受け取ることができるよう、祈っています。」教皇はこうまとめた。

 

平和への祈り

 

聴衆に従い、フランシス教皇とGewargis3世は側近たちとともに、Redemptoris Materチャペルで中東地域の平和と、とくにイラクとシリアでのキリスト教徒の苦しみの終わりを祈った。

 

 

https://www.vaticannews.va/en/pope/news/2018-11/pope-francis-mar-gewargis-assyrian-church-east.html

 

 

 

イスラーム関係の記事を読むというブログですが、キリスト教の話です。

 

実際中東にはかなりの人数のキリスト教徒がいますし、歴史的に見てもキリスト教は中東地域で重要な宗教のひとつだと言えるのです。なによりイスラームキリスト教は切っても切れない関係があると言えるのではないでしょうか?!

 

中東イコールイスラーム、と考えてしまう世の中の風潮があるような、ないような。

 

そういうわけで、ローマ教皇の記事を選びましたとさ。

 

 

宗教学も面白そうだなと思うけど、結局興味があるのはそれが生まれ変容しつつ広がった過程における社会状況だったりして、自分の興味はやはり歴史なんだなと思います。