サウジのカショギ氏は、トルコを新しい中東の基盤となる国として見ていた①

2018/10/20

 

サウジのカショギ氏は、トルコを新しい中東の基盤となる国として見ていた①

 

 

イスタンブールにて

カショギ氏の友人によるとこのサウジのジャーナリストは、彼の先祖の母国であり、避難した亡命アラブ人のコミュニティの成長に貢献したトルコに、中東の基盤を築くことを求めていた、誇り高いアラブ人であった。

 

歴史愛好家のカショギ氏にとって、成長するアラブのコミュニティと中東地域でのトルコの力という構図は、イスタンブールが富や権力の中心で周りに多文化的な中東社会があるというオスマン帝国時代と重なるものだ。何百万人ものアラブ人が戦争や圧迫のため亡命したことで、トルコは才能ある人やアイディアを持つ人が豊富にいる土地となった。おそらくカショギ氏もそこで親民主主義団体やメディア団体の結成や、経済学の翻訳会議とオンラインマガジンの開設など、自身のプロジェクトを達成できただろう。

 

カショギ氏は、以前の婚姻関係を解消するためにイスタンブールのサウジ領事館に行った次の日である10月3日に、トルコ人フィアンセと結婚する予定だった。彼はイスタンブールに家を買い、2008年にコンドミニアムを購入したヴァージニア州イスタンブールを行き来する生活計画を立てていた。

 

彼が再び領事館から姿を現わすことはなかった。サウジ当局は、彼が訪問していた局員との乱闘に巻き込まれ亡くなった土曜日のことは、広く疑問視されている、と言った。トルコの親政府メディアは、サウジはワシントンポスト紙のコラムニスト(=カショギ氏)を殺害するための一団をトルコへ向けたと報じた。カショギ氏は、サウジの現状を明らかにするため、国連が任命した委員会主導の調査の実施を求めていた。

 

カショギ氏の殺害はトルコに避難しているアラブ人たちに恐ろしいメッセージを送ることとなった。トルコで番組をやっている反政府のアラブ系メディアや、イスタンブールアラブメディア協会には800人くらいの会員がいる。トルコはそのほかにも、かつての会員は2013年に軍事勢力により追放されたムスリム同胞団の数百人の会員を受け入れている。ムスリム同胞団は現在エジプトで違法団体とされている。アサド大統領に反対している多くのシリア人団体も当然トルコ近辺に集まっている。トルコには母国での戦いを避け逃げてきた300万人近いシリア人がいる。

 

シリアの映画プロデューサーのEiad Alhaji氏は、カショギ氏とともに、トルコとアラブの関係において中心的存在となったオスマン帝国軍隊についてのビデオ制作を行っていた。Alhaji氏はともに過ごした時間についてこのように語っている。

 

「わたしたちはかつて、我々の国や社会の外の見知らぬ2人と共に、トルコとアメリカの内部にいるアラブ人になにが起こっているのか、ということについて語り合いました。わたしはシリア人として、彼はサウジ人として。」

 

「彼は亡命して生活していましたが、同時に自由な意見表明や新しい生活に満足していました。」

 

同じくカショギ氏の仕事仲間のイスタンブールアラブメディア団体のFatih Oke氏によると、カショギ氏は団体にとって重要なアドバイザーで、「わたしたちは一緒に新しい取り組みを計画していました。」

 

 

https://www.washingtonpost.com/world/europe/saudi-khashoggi-saw-turkey-as-base-for-a-new-middle-east/2018/10/20/d6851dce-d4b2-11e8-a4db-184311d27129_story.html?noredirect=on&utm_term=.92e02308ce3b

 

記事が長いので分割します。

 

カショギ氏の生前のはなし。

 

彼の信念を受け継ぐ人が現れるでしょうか。

この事件が大きな歴史の流れの転換点になりますように。

 

独裁体制が一概に悪いとはわたしには言えないですが。そこに暮らす人が実際どう思ってるかわからないから。

でもこういう事件が起きてるなら、そういうことなんでしょうね。

 

いまの独裁体制が終われば良いわけじゃないっていうことも、一連のアラブの春以降の状況ではっきり示されてたりするし。

独裁者以上の圧倒的な大きな力、資本主義世界の王者たちに、これ以上踊らされることがありませんように、

 

 

メディアの報道もわからん。民主主義や資本主義の悪いところなんてあからさまに報道されないし。

 

今回の事件が全世界で大きく報道されていることで、わたし自身改めて報道というものに興味や疑問を持つようになりました。