なぜイランはシリアを支援するのか?
2018/10/05 11:48
なぜイランはシリアを支援するのか?
イランの外相Javad Zarif氏はUpFront(アルジャジーラの番組)で、シリアについてと、核合意が間違いだったかどうかについて、語った。
核合意は間違いだったか?なぜイランは戦争勃発から6年以上たったいまもシリアのバッシャール・アル=アサド政権を支援し続けているのか?
今週ニューヨークでUpFrontのMehdi Hasanはイランイスラム共和国の外相、Mohammad Javad Zarif氏に、核合意を離脱したアメリカについて、シリアの戦争にイランが介入していることについて、イランの民主主義について、そして核合意とドナルド・トランプ政権下のアメリカとの関係の未来について尋ねた。
イランの核問題に関する最終合意(包括的共同作業計画)(JCPOA)からアメリカが離脱したことについて尋ねると、彼はこう言った。
「核合意は、アメリカにとって、イランにとって、国際社会にとって、最も良いことでした。」
「我々は実際にはトランプ大統領と熱烈に会談をしたいとは思ってはいません。なぜならアメリカは、信頼できる交渉相手ではないからです。」
「彼らはいつも、イランと条約を結ぶ、と言っていました。しかしいまや彼らは、国際司法裁判所の判決のために、我々がアメリカと結んでいた1955年の友好経済関係条約を脱しました。」
「これでお分かりの通り、どんな交渉をあの大統領や政府としたところで、彼らは交渉の結果に縛られるつもりはないのです。」
アメリカが2018年3月に離脱した核合意についても、Zarif氏は再びJCPOAの支持を主張した。
「我々はこれは国際社会の利益になる取引だと信じています。」
「イランはヨーロッパ諸国に時間の猶予を与えました。なぜなら、彼らは我々に対し何度か、アメリカが核合意を離脱した分の補償を試みるよう頼んだからです。」
「これはつまり、イランは経済的配当を受け取る必要があるということでしょう。」
Zarif氏はさらに、バッシャール・アル=アサドが戦争犯罪を犯し、シリアでいまも起こっている市民戦争で化学兵器を使用したと言われていることについて、コメントを求められた。
「わたしは、化学兵器を使用する全ての人を強く非難します。」彼は言った。
「我々は、それが誰であったとしても、市民に対するどんな攻撃も強く非難します。」
国内問題については、29年間ものあいだ最高指導者に支配されているにしろ、イランは民主主義化することを考えるべきかどうか尋ねられた。
「少数の人が国を先導するよりも、民主主義国家のほうが、長く続くかもしれません。」
「しかし、ある国が民主主義国家よりも長続きしないのは、その国が民主主義でないから、ということではありません。」
「最高指導者はいつでも彼を選んだ集団によって罷免することができます。そしてその集団は、人々に選ばれたものです。」
https://www.aljazeera.com/programmes/upfront/2018/10/iran-backing-syria-181005073556573.html
イラン核合意についてはよく日本のテレビなどでも耳にしますね。
イラン革命から来年で30年。
最後から2段落目のZarif氏の言葉が印象に残りました。そう、民主主義が最良最善の選択だったとは言い切れないし、悪いところもある。
って、イランの指導者層の発言ですからね、なんとも言えませんが。笑
ちょっと思い出したのがブータン王国です。幸せの国、とか言われてましたよね、国王もすごく人気だったような。どういう政治がされてるのだろうか、、、?山の方にあって国王が若くてかっこよくてお妃様も美人で、国民の幸せ度が高いらしいということしか知らない、、、
イラン革命後のアメリカとイランの関係、オバマ政権からトランプ政権へ変わり、悪化した関係、そもそものイスラーム共和国の仕組み、など、イランについても調べ甲斐がありそうだ〜