世界銀行はガザ地区の経済が「崩壊している」と警告した

2018/09/25

 

世界銀行ガザ地区の経済が「崩壊している」と警告した

 

世界銀行イスラエルに対し、ガザ地区の経済的「自由落下」を止めるため、貿易と移民の規制を和らげるよう求めている。

 

 

世界銀行のあらたな報告によると、ガザ地区の経済が、ドナー援助の削減に加え、沿岸地域の11年に及ぶ封鎖のために「崩壊」している。

 

報告ではガザ地区の経済が「自由落下」と表現されている。2018年の第一四半期から6%縮小し、「その時からよりもさらに悪化している」ことが警告された。

 

ガザ地区での失業率は50%を超え、70%の若者が職に就いていない。

 

「戦争、隔離、そして内部での対立が共に起きているために、ガザ地区はひどい経済状態が続き、人々の困窮は激化しています。」と、世界銀行ガザ地区を担当しているマリナ・ウェス氏は語った。

 

「不満の増加は緊張感を高めています。この緊張感のために、既に、社会的不安や、地区の大規模な青年人口の人間的成長を後退させるような動きが、起こりはじめています。」

 

報告書には、パレスチナ自治政府が毎月の支払いを300万ドル削減したことや、アメリカが政府援助額を500万〜600万ドル減額したことや、国際連合パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)を削減することなど、封鎖以外で影響を与えているいくつかの要素が挙げられている。

 

世界銀行は、ガザ地区の経済の改善を支援するため、イスラエルに対し、貿易と移民と物流の規制を一時的にやめることを求めた。さらにパレスチナ自治政府に対しても、経済発展政策に則って働くよう求め、また「明白で効率な方法でガザ地区を統治する正当な機関」の必要性を強調した。

 

この報告書は火曜、銀行のパレスチナ支援調整委員会の高レベル会議に先立って発表された。この会議はパレスチナの人々への開発支援の調整をするためのものである。

 

「人々は日々の生活のやりくりをするのに必死になり、悪化する貧困に苦しみ、失業が増加し、健康管理や水道や衛生などの公共サービスの質は低下しているこの状況では、真の解決となり持続可能な解決策が急速に求められています。」

 

ガザ地区にいるパレスチナ人は、3月下旬から、イスラエルのフェンスの周りで毎週デモを起こしている。その中の一部は、ハマスガザ地区を支配した2007年以降のイスラエルとエジプトによる封鎖に抗議するため、行なっている。

 

ガザ地区の健康省によると、イスラエル戦士らは、3月から始まった毎週のデモの際、27人の子供を含めた少なくとも174人のパレスチナ人を殺した。人権団体はイスラエルの過度で不法な、非武装抗議者への軍事力の行使を非難した。

 

 

https://www.aljazeera.com/news/2018/09/world-bank-warns-gaza-economy-collapsing-180925085246106.html

 

 

大学の授業で「アラブの春」に関するものを履修しました。その初回授業で、その一連の革命についての自分の無知さに驚きました。

アラブの春のその後を全然知らなかった。

 

経済発展などのニュースで全然見ない地域の現状を全く知らなかった…。

 

ショックで、勢いで何冊か本を買ったので、とりあえず読んでみる。

 

2011年といえば日本で大地震があった年でした。アラブの春のその後のニュースを見ることが少なかったのは、このためかなあと思いました。2月に革命が立て続けに発生して、地震が3月に起きたので。

 

このような記事を見ると、パレスチナイスラエルについても、近現代史、学問として学ぶ姿勢は如何なものかと思ってしまいます。だっていまもものすごい数の人の人生を狂わせている現在進行形のものなのだから…。

でもだからと言って自分にできることはほとんどありません。ちゃんと知って、できるのならほかの知らない人にも知ってもらえるよう働きかけることだけかなと。

教授もきっとそういう気持ちなんじゃないかなって思いました。実際どうなのかわからないけどね。